正確な接地調査を行うことは最良の
接地工事を行う第一歩です
狭い敷地で低抵抗値が必要な場合や
複数の極が必要な場合に思い出して
ください
接地工事を限られた場所で最も効果的に施工するためには施工する場所の状況を把握し、工法を選択する
ことで対処できます。これが接地調査なのです。
Q1.どんな場所で接地調査をするのですか?
(1) 表土が少なくすぐ岩盤層になる地域
(2) 河川敷周辺で玉石、砂礫層の地域
(3) 火山灰・溶岩地域
(4) 大地抵抗率の高い地域
接地調査は電気設備の設置工事の施工に当たり、必要な基準抵抗値が得られにくいと予想される箇所に
おいて、最も効果的な設置工法を選定するための資料を収集することを目的としています。
Q2.接地調査とは現場で具体的にどんなことをするのですか?
(1)大地抵抗率測定(垂直電気探査)
Wenner(ウェンナー)の4電極法垂直電気探査により大地抵抗率の測定を行います。測定箇所は
接地極を設ける地点付近にて2〜3点実施します。測定深度は土地の面積により変化します。

※測定可能深度はWennerの4電極法の電極間隔によって決まり、測定したい深度の3倍の長さが、表面上に
一直線に必要です。
例えば深度30mの大地抵抗率を測定するには、直線状に90mのスペースが必要です。
(2)接地抵抗測定(試験電極施工)
地表面の大地抵抗率を確認するため試験電極を打設し、その接地抵抗を測定します。大地抵抗率測
定箇所にて一箇所実施します。
この試験電極には、φ14×1.5mの連結式接地棒を使用します。
打設深度は現地の土質の状況に応じ変化します。(最大打ち込み深度1.4m)
現場での作業は上記の(1)、(2)となります。
Q3.接地調査からどのようにして規模を算出するのですか?
(1)大地抵抗率の解析
現地敷地付近において、測定した結果に基づき両対数グラフにρ-a曲線図を作成後、Sundbergの標
準曲線、Hummelの補助曲線を用いて解析を行います。

上記測定表からからρ-a曲線図を作成し、下記の標準曲線、補助曲線を用いて大地の電気的層構造を割り出します。
Sundbergの標準曲線 Hummelの補助曲線

この作業をρ-a曲線の解析と呼び、測定1ヶ所につき1回ずつ大地の電気的層構造を割り出します。

※1.代表値とは現地付近で得た複数データから平均および等価した値であり、接地設計の検討はこの値を
使用して行います。
※2.現地による正確な電気探査により、大地の電気の流しやすさの目安である大地抵抗率が、上記柱状図
といった目に見える形で表すことができます。
(2)大地抵抗率の解析で行ったことは?
Wennerの4電極法は電極間隔を色々に変えて、同一地点の抵抗率を測定しています。ただ表面から
電流を流して測定するため測定表でのρ=2πaRは、深度a(m)の深さの部分だけの抵抗率ではなく、
表面から測定深度a(m)までの平均値として表されます。そのためよく見かけの抵抗率を知ることが出
来たわけです。そしてその抵抗率が低い部分に接地電極を届くように設定すれば接地抵抗を効果的
に低減することが可能になります。これが次の接地設計です。
(3)接地設計により規模の算出
上記大地抵抗率柱状図の代表値より地表面から深度1.2mまでと10m以降が抵抗率が750Ω・mより
低いことが分かりこの地点に接地電極を届くようにすればより低減効果が得られます。
ただ電気設備技術基準第20条に「接地極は、地下75cm以上の深さに埋設すること」とあるため1.2mま
でのうち最大0.45mしか電極は配置できません。そこで深度10m以深に電極を届くようにすることによ
り、目標値取得ができることが予想されます。
接地設計試算には、当社の接地設計ソフト「T−K法」にて設計します。
当ソフトではさまざまな電極、工法をシミュレートし規模を算出することができます。ボーリング工法で
の規模算出例を以下に示します。


以上のような接地調査から施工までトータルに実施するのがカヤ産業株式会社のシステムアース工事です。






